もしもの時に命を守る、防災の「知識」と「備え」

迫りくる災害から命を守る「正しい知識」と「正しい備え」

命を守る

災害はいつ起こるかわかりません。
災害に対して「正しい知識」を持っていれば正しい避難行動が行えず、自ら危険へ向かって行ってしまうかもしれません、また、災害発生の前兆に気が付けずに避難行動が遅れ災害に巻き込まれてしまうかもしれません。
避難行動ができたとしても「正しい備え」が無ければ、体温を維持できなかったり、水分や必要な食事を摂取出来ない場合や、怪我に対して応急処置が遅れた場合など、命を脅かすリスクに対応できない可能性が出てきてしまいます。
ご自身やご家族の命を守るためにも、「正しい知識」と「正しい備え」が必要なのです。


災害について「知る」:災害に対して「備える」

防災ハンドブック:岩内町・共和町

各都道府県(または市町村)より災害に備えるための防災ハンドブックやハザードマップなどが発行されています。
地域によってどんな災害が発生する危険があるのか、災害によりどんな被害が発生するのかなど詳しく紹介されています。
また、災害発生時の避難先なども載っていますので、緊急時には慌てず安全を確保し、近場の避難所へ避難するようにしましょう。
備えておくべき道具・非常食などもリストになっています、年に数回は点検と補充を行うようにしましょう。

消費期限が近くなってしまった非常食などはおいしく調理して食べ、新しいものを購入するローリングストック法が話題となています。
期限が近い非常食が見つかったときはインターネットでレシピを調べてみましょう。

共和町発行:「防災ハンドブック」

共和町ホームページより

岩内町発行:「防災ハンドブック」

岩内町ホームページより

備蓄する水や食料はどれくらい必要?

最低でも3日分は必ず備えよう

非常用の備蓄水や備蓄食品は最低でも3日分は用意しておきましょう。
最低でも3日分の非常食が必要な理由は、災害発生時に72時間は人命救助、救急活動、行方不明者の捜索などを優先して行うため、物資等の支援が遅くなる可能性があり、その間は自力で生き残る必要があるからです。

また、最近では異常気象や大きな災害の経験から可能ならば1週間分の備蓄をしておくことが推奨されています。
コロナ禍で皆様が経験したように、緊急時には物資が枯渇することが容易に想像できます。
日頃から緊急時に困らないように、備えておくようにしましょう。

備えた備蓄品は家の温度変化が少なく、風通しの良いところに保管しましょう。
災害時に持ち出すのは1日分程度を目安にし、非常用持ち出し袋などと一緒に纏めておきましょう。
危険な最初の1日を乗り越え、安全が確保できてから自宅へ戻り、必要に応じて備蓄品を消費し助けを待ちましょう。

1週間分の備蓄量

・水

成人1人が1日当たりに必要とする飲料水は約2リットルであると言われています。
また、お子さんの場合では体重から換算することができ、
新生児:1kg(体重)あたり約50〜120ml
乳児:1kgあたり約120〜150ml
幼児:1kgあたり約90〜100ml
学童:1kgあたり約60〜80ml
となります。計算してみると成人の倍もの水分を必要としていることがわかると思います。
さらにここへ飲料水以外で必要な水(トイレや手洗いなど)の確保も必要になります。

・食品

備蓄食品は、常温で保存ができ、調理不要または簡単に調理が可能なものが適しています。
最近ではお湯を入れるだけで食べられ、長期保存が可能な「アルファ化米」(炊いたお米を急速乾燥させたもの)が注目を集めています。
また、非常時の緊迫した状態ではいつも以上に消耗するため、栄養バランスのことも出来るだけ気にかけましょう。

1週間分の食料備蓄例(成人2人分)

  • 水(飲料水・調理用水)・・・48リットル
  • カセットコンロ・・・1個
  • カセットボンベ・・・12本
  • 米・・・4キロ
  • 乾麺・・・1800グラム
  • カップ麺類・・・6個
  • アルファ米・・・6個
  • レトルト食品・・・24個
  • 缶詰(肉・魚)・・・18缶
  • 日持ちする野菜類・・・ジャガイモなど
  • 調味料・・・砂糖・塩醬油など
  • 梅干し・のり・乾物
  • インスタント味噌汁・即席スープ
  • チョコレートやお菓子類

思ったより多くて備蓄するのは大変だな・・・と思いませんか?
でも緊急時にも生きるためにはこれだけ必要になるのです。

備蓄なしで災害時にこれだけ集められますか・・・??

無理ですね。
災害が起こる前に備えておかないと!

上手に備蓄する!ローリングストック法

備える→消費する→買う

ローリングストック法とは非常食の消費期限が切れる前に日常でも消費をし、使った分だけ買い足していく方法です。
定期的な消費と補充を行うこのによって非常時の賞味期限切れを防ぐことができます、さらに、調理をする練習になり、非常食の味に慣れることも出来ます。
そしてなによりも、食品を捨ててしまう「もったいない」がなくなり、フードロスの削減も期待できます。

消費期限が近くなってしまった非常食などをアレンジして美味しく食べて消費できるようなレシピも研究されています。
期限が近い非常食が見つかったときはレシピを調べて、おいしくローリングストック法を実践しましょう。


備えあれば患いなし

災害は多くの人に唐突に訪れます。
コロナ禍のマスクのように、緊急時には必要な物資が必要な時に手に入らない状況が続くことは皆様の経験から想像できると思います。
ご自身・ご家族の命を災害から守るためにも、「正しい知識」と「正しい備え」を充実させるようにしましょう。

また、お住まいの都道府県または市町村より防災についての情報が発信されています。
さらに、消防庁、政府広報、首相官邸などからも様々な防災情報が発信されていますので、
そちらをご覧いただき、災害に備えるようにしてください。

日常生活・日常業務でも安全第一!

災害時・非日常でも安全第一!

KYT・備蓄品 ヨシ!!